短い時間で自分のことを伝えるのは難しいですよね。
「そうですね。自分のことって、なかなかわかりづらいですね。でも、こんなイメージになりたいとか、こんなファッションが好きとか、どんどん自分のことをアピールしたほうがいいと思いますよ。サロンに行くときは、できるだけ“いつもの自分でいられる洋服”を選んで
いらしたほうがいい と思います」
自分のなりたいイメージを伝え、スタイリストさんの客観的な視点でその部分を引き出してもらう。巡り会いが大切ですね。
「相性もありますけれど、“この人”と思ったら、最低でも3回は続けて通うことをおすすめします。その場限りになってしまうと、データが 不充分だったり 、デザインによっては修正が必要な場合もあります。いいデザインをするためには、やはり健康な髪が必要です」
デザインを考えるときは、どんなことからイメージをふくらませていくのですか?
「花であったり、人であったり。自分の周りで、五感に訴え、感じること、
すべてでしょうか。興味のあることには、向かっていくようにしています。それが、知らぬ間に自分の引き出しに入っているんですね、きっと。リラックスして意識を遊ばせ、そのときにひらめいたことを、言葉や色にして描き留めることもあります」
最近、よく感じることって何かありますか?
「海外で仕事をするようになって、あらためて日本のよさを感じています。言葉や色の持つ繊細さとか情緒だとか。世界に通用するのは、“本物”であるということではないでしょうか。それは、表面的な“和テイスト”というものではなく、日本人が本質的に受け継いでいる“日本のスピリット”。私はこれを大切にしたい。
今って、文化でもなんでも MIXの時代だと思うんです。だから、ルーツに日本のスピリットを持ちつつ、いろいろなものを吸収して自分の中で消化 していくことで
、それがオリジナリティにつながっていく。美容でもファッションでも音楽でもそう。表面的なマネをしていても、それは本物じゃない。自分自身がもっているアイデンティティをしっかりと確認
できてこそ、本物が追求できるんだと思いますね 」
女性たちも変わってきていますよね。
「自分の“スタイル”を追求する、成熟した女性がますます増えていくでしょうね。ここでいう“スタイル”とは、たとえ 10代の女の子であっても、熟年の女性の方であっても、年齢に関係なく、それぞれが経験してきたものから導き出されてくるものという意味。これは、とても素敵なことですし、楽しみです。だから私も、そんな方たちをリードできるようにと心がけています」
profile
クリエイティブ・ディレクター、ヘアメイク・アーティスト。 1982年、“kakimoto arms”入社。87年より、ヘアメイク・アーティストとして活動を開始。94年、96年、98年、ヘアメイク界のアカデミー賞と呼び名の高いJHA(ジャパン・ヘアドレッシング・アワーズ)を3度受賞、現在審査員。99年、フジテレビ「シザーズリーグ」出演。2000年、ベルリンにて開催されたヘアワールドWELLAステージに出演。2001年、「100秒の奇蹟」(フジTV系4/12~OA)監修・出演。“kakimoto
arms”のイメージリーダーでもある。現在 ヘアメイク・アーティストとして、サロンワークのほか雑誌、CM、CDジャケット、ヘアショー、 ファッションショー等、幅広い分野で活躍中。
カキモトアームズ青山店
東京都港区南青山 5-6-12 Mondo ビル/03-5464-0011/月~金12:00~22:00 土11:00~20:00 日祝10:00~19:00/火休
http://www.kakimoto-arms.com/
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